FC2ブログ

医学部受験のためのセンター試験分析2019・生物

理系科目
11 /12 2019
先日行われたセンター試験について、医学部受験生を対象に、問題をチェックしていきます。
今回は生物です。今年は、単純な知識問題が減り、図表を使う問題が増えました。知識問題の水準も平易なものが増えたので、思考問題での読み間違いや勘違いを減らすことが重要になってきます。
 
予備校や出版社などが出しているセンター試験講評などは、一般の受験生を対象にしているので、医学部受験者の状況には合っていない事があります。たとえば問題の難易度については、予備校などの講評では「教科書に掲載されていない物質が題材となっている」「溶液の濃度の変化を考慮して計算をしなければならない」などという理由で、「難しい」とされることがあります。
しかし、私大や国立2次を照準において学習を進めている医学部受験生は、その程度の理由でセンター試験問題を難しいとは感じないでしょう。むしろ、難しいと思うのは、私大や国立2次と傾向が異なるようなタイプの問題がセンターで出題されたときであるというのが実感なのではないかと思います。
 
第2問A。X染色体の不活性化(三毛ネコ)です。知っていればすぐ解けますが、知らなくても推論で解けます。問題文にある「ランダムな不活性化」という言葉から、クローンでもまだら模様の形状が異なる、という推論です。
ただ多くの問題集では、ライオニゼーションについて扱われています。なかには、「雄三毛ネコ(XXY)がまれに生まれて珍重される」ことが紹介されている書籍もあります。
本問のレベルの知識であれば、押さえていてほしいところです。特に、推測の力にあまり自信がない受験生であれば、知識量でカバーしたいです。

第3問B。東進は「難しく、大きく得点差がついたであろう。」と評価しています。文章が長めで図が多いパターンです。解答時間に余裕がないセンター試験で出題されると、キツいかもしれません。



ただ、言いたいことが明らかなため、推測問題としては易しめです。図8から「地上部が変異体である場合には、遺伝子Yは発現しない。」ということを読み取り、問題文の「窒素源不足の情報を【 】でつくられるタンパク質Xに伝達する」の【 】に「地上部」と答える、という流れです。
センター生物の推論は素直であることが多いです。過去問を解くことで、その素直さを実感しておくとよいでしょう。

第5問A。進化・系統の分野でやや細かい知識が出るのがセンターの特徴で、これが一部私大医学部の傾向と異なるので、注意が必要です。
問1は生物分類の階級。「界門綱目科属種」と繰り返し唱えて覚えます。
問2はドメインによる生物分類。細菌・真核生物・古細菌。このうち、細菌が最初に分化したことに注意。つまり古細菌は、細菌よりも真核生物に(系統上は)近いです。
問3は、ドメイン内部の分類。点線のつながり方などを加味して検討します。問2を間違えると問3も正解できないのが厳しいかもしれません。
また、古細菌の例といえばメタン菌。このあたりは自分で5界系統樹を書きながら覚えていきます。

第6問問2。遺伝情報の発現。選択問題です。今年の選択問題は第7問が種間関係なので、第6問を選んだ医学部受験生が多かったかもしれません。塩基配列の思考問題は解き慣れているでしょう。このような頻出問題は即答できるようにしておきたいところです。
 
対策としては、まずは基本的な知識をていねいに押さえることです。
センター試験レベルの知識は落とさないこと。推論問題も、センター試験の雰囲気を掴んでおくことが必要です(でないと、不必要な深読みなどをしたりします)。
センター試験が新課程に移行して4年ほどが経過しました。過去問も、本試験・追試験あわせると相当の分量となりました。まずは全問題を解くこと。正解したとしても、問題を解いている間に浮かんでしまった「邪念」なども含めて、全部チェックして反省していきたいものです。

インフルエンザの予防接種

医学部予備校クエストから
11 /12 2019
こんにちは。
インフルエンザの予防接種の時期になりました。
クエストでも、教室で先日予防接種を実施しました。ワクチンによって、接種後2週間程度で抗体ができます。この抗体は半年くらいもちますから、今年の冬に備えることができます。
 
受けた後に発熱などの副反応が起きることがありますが、2~3日で収まることが多いです。
 
近年はワクチン不足で接種できなくなることもあるので、注意が必要です。(クエスト)



医学部受験のためのセンター試験分析2019・物理

理系科目
11 /08 2019
先日行われたセンター試験について、医学部受験生を対象に、問題をチェックしていきます。
今回は物理です。少し難しいと言われていますが、そのぶん素直な問題が多くなっています。試験範囲は広いですが、こういう試験の方が取り組みやすいのではないでしょうか。
 
予備校や出版社などが出しているセンター試験講評などは、一般の受験生を対象にしているので、医学部受験者の状況には合っていない事があります。たとえば問題の難易度については、予備校などの講評では「教科書に掲載されていない物質が題材となっている」「溶液の濃度の変化を考慮して計算をしなければならない」などという理由で、「難しい」とされることがあります。
しかし、私大や国立2次を照準において学習を進めている医学部受験生は、その程度の理由でセンター試験問題を難しいとは感じないでしょう。むしろ、難しいと思うのは、私大や国立2次と傾向が異なるようなタイプの問題がセンターで出題されたときであるというのが実感なのではないかと思います。
 
選択は熱と原子。波動が必答に戻りました。
第2問A。ダイオードの性質についてです。PNのつくりとキャリアについての平易な問題ですが、ダイオードが登場しない参考書問題集もあるので、盲点になるかもしれません。
医学部受験生であれば、問題B(電磁誘導と導体棒運動)のほうが典型的であるぶん、取り組みやすかったかもしれません。
センター試験対策の問題集(マーク式)ですと、ダイオードはパズル問題としても登場します。そういうものを勉強するときに、キャリア等についての基本知識を押さえておくとよいでしょう。

第3問A。屈折率の定義と経路差。予備校によっては「やや難」と評価されている問題ですが、ここは揺るぎなく正解すべきところです。sinθ:sinθ=V:V=n:n あたりは、確実に使いこなせるようにしたいところです。

第5問。選択問題。正方形PV図です。医学部受験生なら「瞬殺」で全問解けるべきところです。



PV図を見たらまず温度を書き込む(圧力と体積の積を、比の形で書く)。各過程で、温度が上がっていれば外部から熱を受取り、それは内部エネルギーとなる。仕事の総和はグラフ内部の面積。そして温度はA→B→C→Dで、1→2→6→3と変化している。
このあたりの流れを、問題を読みながら即座に見つけられるまで練習を重ねていきたいです。

第6問。原子の選択問題。X線スペクトル。これも医学部受験生なら素早く解きたいです。ですが原子分野は準備が手薄になりがちです。
しかも原子は、分野内部での流れのようなものが乏しく、各問題のつながりが弱い「ぶつ切り単元」の側面があります。これが理由で、原子分野は実際の分量以上に「内容が多い」と受験生に思わせているようです。
仕方がないので、原子分野は「薄く広くやっていこう」と割り切るしかないかもしれません。

センター試験が新課程に移行して4年ほどが経過しました。過去問も、本試験・追試験あわせると相当の分量となりました。まずは全問題を解くこと。正解したとしても、問題を解いている間に浮かんでしまった「邪念」なども含めて、全部チェックして反省していきたいものです。

マーク模試

未分類
11 /08 2019
こんにちは。
センター試験まであと 70 日となりました。1日1日の予定を明確にして、やり残しのないように計画的に過ごしましょう。
 
先日は、河合塾の全統マーク模試が行われました。マーク模試は1日がかりで行われます。また、次の日から普通に授業があります。ですから、模試の復習は、どうしても手薄になりがちです。
遅くても今週中には、解きなおしと自己分析を進めたいです。

思ったより点数が低かったとしても、悲観的になる必要はありませんが、間違えた問題については謙虚に反省する必要があります。
「理解してたからいいや」「解答を読んで分かったから大丈夫」「計算ミス・記入ミスだから」などで終わらせるのではなく、「次は必ず得点に結びつける」という決意で、模試を締めくくりましょう。(クエスト)



医学部受験のためのセンター試験分析2019・数学IIB

理系科目
10 /21 2019
先日行われたセンター試験について、医学部受験生を対象に、問題をチェックしていきます。
今回は数学IIBです。センター試験では、数学B(数列・ベクトル)で厳しい問題が出ることが多いです。今年もそのような感じでした。基礎計算力があれば素直に解ける問題ですが、教科書の典型例題という感じではないので、取っかかりがつかめないという受験生も多かったと思います。
 
予備校や出版社などが出しているセンター試験講評などは、一般の受験生を対象にしているので、医学部受験者の状況には合っていない事があります。たとえば問題の難易度については、予備校などの講評では「教科書に掲載されていない物質が題材となっている」「溶液の濃度の変化を考慮して計算をしなければならない」などという理由で、「難しい」とされることがあります。
しかし、私大や国立2次を照準において学習を進めている医学部受験生は、その程度の理由でセンター試験問題を難しいとは感じないでしょう。むしろ、難しいと思うのは、私大や国立2次と傾向が異なるようなタイプの問題がセンターで出題されたときであるというのが実感なのではないかと思います。
 
第3問。
数列分野は漸化式が出題されました。数列の和や階差など、多くの数列が登場するので、整理が不可欠です。
しかし、私大医学部らしさも少しある問題です。誘導の意図を把握するよりも言われたとおりに計算を進めていく方が早い、というタイプです。登場する数列がいずれもイメージのわきにくいものですから、「誘導の意図を把握する」というのは期待できないです。それよりも、「ここで一般項を出せと言われているということは、一般項を出すための情報は全部出ているのだな」というような感じの推測を重ねて、速やかに正解を出していけるようにすることのほうが大切です。
 
第4問。
数年ぶりの空間ベクトル。空間図形に対する感覚を使うか、あるいは計算で押していくのか。解き方は自由ですが、確実に解けるように練習しておくことが大切です。
今回は、ベクトルの知識は最低限で済む一方で、図形的な考察が多く必要になるところです。空間ベクトルの問題では、「図を描いて考える問題」と「図よりも式を使っていく問題」があります。座標や式が与えられていない本問では、図を書いていくことは欠かせません。
下面の四角形は、底角60°の綺麗な等脚台形ですし、図形中にいくつか直角三角形が現れますので、そのあたりを組み合わせて正確に解きたいところです。
 

勉強方法は、過去問や対策本(河合や駿台の「センター対策問題集」のたぐい)を繰り返し練習するのが近道です。特に正四面体などを題材に、いろいろな部分・断面の長さや面積などを出すトレーニングはマスターしておきたいところです。

queststaff

医学部&東大専門塾クエスト は、少人数集団授業および1対1個別授業を行う予備校です。対象は高卒生・現役中高生です。